11. 愛は私の胸の中
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作詞・作曲:宮沢和史
Produced and Arranged by 宮沢和史 & 吉野金次
ステージで一緒に歌う歌を作ってよということで、喜納昌吉さんに作った曲です。「島唄」を作ったときに、本土の人間がこういう歌を発表していいんだろうかと悩みました。そのときに、どんどんやるべきだというエールを昌吉さんからいただき、背中を押してもらい、あの曲を発表したといういきさつがあったんです。見えない壁が本土と沖縄の間にはあったかもしれない。誰も触りたがらない、越えたがらない壁。でも昌吉さんは「君たち、こっちに来いよ」と誘ってくれたんです。
愛や理想を人は外に求めるけど、実は自分の中にあるんじゃないかと、そんなテーマで書いた曲です。
アルバムを聴くとき、「曲順」にまで気にかける人は少ないかもしれないが、アーティスト、制作者にしてみれば、これがなかなかの問題なのだ。「曲順には魔力がある」と言ったのは誰だったか……。今回のアルバム『SPIRITEK』はちからのこもった出来だけに、本人も配曲には大いに悩んだようだ。最大の悩みは、やはりなんといっても1曲目。
『SPIRITEK』には僕は2曲参加した。
矢野顕子とのデュオ「何もいらない」。いい曲を書き、力いっぱい歌う彼に、素早い反応を見せるアッコちゃん。一気にイマジネーションが湧き上がり、TAKE2でOKになった。彼女のピアノは楽器の概念を超えている。もう1曲は「愛は私の胸の中」。ヴォーカルに何度もチャレンジし、ついに華のある声で表情豊かに歌ってくれた。恐れ入る。“その人らしさ”は歌い手に、絶対必要な条件だと思っている。自分じゃない歌を歌えば、たちまち見抜かれてしまう。飽きられてしまう。
「吉野さん、1曲目は『Pulse』。最後は『愛は私の胸の中』に決めました」と言って、最後のトラックダウンが終わったあと、彼は、1曲の録音のためブラジルへ飛んだ。
「愛は私の胸の中、愛はあなたの胸の中」このような言葉があれば、人類は戦争を越えられるという想いでこの曲を歌い続けてきた。産みの親である宮沢和史さんが、このハートを広げ、人類に平和の花が咲くことを願っている。
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・関連リンク
喜納昌吉&チャンプルーズ公式サイト - 「愛は私の胸の中」のオリジナルシンガーである喜納昌吉さんの公式サイト。
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